屏東観光ガイド|台湾最南端で楽しむビーチ・温泉・蝶の絶景旅
- 旅 TIME
- 7月29日
- 読了時間: 10分
更新日:7月30日
台湾最南端に位置する屏東県は、南国の自然と独自の文化が息づく魅力的なエリア。この記事では、美しいビーチ、秘湯、そして季節ごとに舞う蝶々など、屏東観光ぜ絶景スポットをご紹介します。
🌴屏東(ピントン)観光ガイド:南国の楽園へようこそ!
📍基本情報
位置:台湾本島の最南端。南は太平洋、西は台湾海峡に面しています。
気候:亜熱帯性気候で、年間を通して暖かい。特に夏は海のアクティビティが人気。
アクセス:高雄から電車やバスで1〜2時間ほど。屏東駅や枋寮駅などが主要交通拠点。
屏東県見どころスポット
🌴墾丁(ケンティン)国家公園

台湾最南端に広がる「墾丁国家公園」は、美しいビーチと豊かな自然が魅力のリゾート地です。サーフィンやシュノーケリングなどの海のアクティビティに加え、夕日や星空も楽しめる絶景スポットとして人気があります。
台湾屈指のビーチリゾート!
ダイビングやサーフィンが楽しめる
サンセットや夜市も魅力的
🌄 小琉球(シャオリウチウ)

小琉球は、台湾本島の南西沖に浮かぶ唯一のサンゴ礁からなる小島で、屏東県・東港からフェリーで約20分の場所にあります。ウミガメと一緒に泳げるシュノーケリングや、原始的なサンゴの奇岩、夕日が美しい展望スポットなど、自然とアクティビティが満載の癒しの島です。
島内はバイクや電動スクーターで一周でき、日帰りも宿泊も可能な人気スポット。海鮮グルメやローカルスイーツも楽しめ、近年は台湾国内でも女子旅やカップル旅に大人気です。
🧭 プチ情報
所属:屏東県琉球郷
アクセス:東港フェリーターミナルから高速船で約20〜30分
アクティビティ:シュノーケリング/ウミガメ観察/SUP/サンセット鑑賞
人気スポット:美人洞、烏鬼洞、花瓶岩、蛤板湾ビーチ(白沙尾)
大鵬湾国家風景区

台湾南西部・屏東県の東港町に位置する、大鵬湾は台湾最大の袋状潟湖。水深は平均約3m、周囲にはマングローブが広がり、自然豊かな湿地生態系を形成しています。湾と外海をつなぐ鵬灣跨海大橋は、週末の開閉橋ショー(夏は17:00〜、冬は16:30〜)で人気の撮影スポット。帆船のような外観が印象的です。
東港東隆宮

屏東県東港鎮に位置する 東港東隆宮 は、海の安全と疫病除けを願う「王爺(ワンイェ)」信仰の中心とされる台湾屈指の道教寺廟です。地元の人々からは「王爺廟」と呼ばれ、特に正門の 金箔が輝く壮麗な三川式牌楼 が印象的です。
約3年に一度開催される 「迎王平安祭(王船祭)」 は、疫病神を海へ送り出す壮大な儀式で、数百万元をかけて造られた王船が街中を巡り、最後に燃やされます。これを目当てに国内外から多くの参拝者と観光客が訪れる祭典です。平常時でも、寺内に置かれた 木製と銅製の王船 を見学できる他、荘厳な建築美を間近に感じられるスポットとして人気があります 。
🛕 車城・福安宮

屏東県車城郷にある、台湾最大級の土地公(福徳正神)を祀る寺院。1662年に清朝時代の先人によって創建され、以来300年以上にわたり地元や参拝者に信仰され続けています 。
建築様式は中国北方の宮殿風を採用し、三進六層構成の壮麗な本殿、そして高さ五層にも及ぶ**巨大な金爐(金紙を自動で吸い込む煙炉)**など、信仰と芸術が融合した空間です 。特に信仰によれば、乾隆皇帝から授かったとされる黄袍と王冠を身に着ける土地公像は必見です 。
信仰と芸術性を感じられるランドマーク的寺院
歴史が長く、台湾三大土地公廟のひとつ
旅行者でも気軽に参拝でき、周辺でスイーツや文化体験も楽しめる
🦋 茂林国家風景区(屏東側)

台湾南部・屏東と高雄にまたがる都市山間部に広がる茂林国家風景区は、山と川、滝、温泉などの自然が豊富なエリアで、台湾原住民族(ブヌン族・ルカイ族)の文化にも触れられる旅行スポットです。
なかでも冬季(11月〜翌3月)に開催される**「紫蝶幽谷(パープルバタフライバレー)」では、数十万〜百万匹級のルリマダラ(紫斑蝶)**が越冬のため谷間に集結し、幻想的な蝶の舞を観察できます。これは、ミシュラン・グリーンガイドで三ツ星に評価された世界的な自然現象です。

🌿その他の見どころ
多納吊り橋(ドゥナ吊り橋):東南アジア最高級クラスの吊り橋(高さ約103m、長さ232m)を知られる絶景スポット。龍頭山や蛇頭山の山々を一望できます。
涼山滝(Liangshan Waterfall):三層式の滝。特に第三層は約70mの落差があり、雨季には迫力満点。ハイキングを兼ねて訪れるのもおすすめです。
原住民族文化体験:ルカイ族やブヌン族の伝統建築、暮らし、手工芸、踊りなどを体験できるスポットが充実。ドゥナ村や礼納里集落などが代表的です 。
温泉リゾート:多納温泉、宝来温泉、不老温泉などがあり、山間部の静かな雰囲気でリラックスできます。
屏東グルメ・フルーツ・夜市
🍣黒鮪魚料理(刺身、寿司、火鍋など)

台湾最南端・屏東県の東港エリアは、黒潮の恵みによって毎年5月〜6月にかけて黒鮪魚(クロマグロ)が回遊する、台湾屈指の黒鮪漁の港町として知られています。
東港で水揚げされるクロマグロは、脂が乗っており鮮度抜群。地元では「黒鮪魚季(クロマグロ祭)」も開催され、マグロ解体ショーやグルメフェアで賑わいます。
おすすめ料理には、次のようなバリエーションがあります:
黒鮪魚の刺身(お造り):赤身からトロまで盛り合わせ。とろける口どけと濃厚な旨みが特徴。
黒鮪魚丼:新鮮なマグロを贅沢に盛り付けたご飯。観光客に大人気。
黒鮪魚寿司・握り:職人の手仕事で引き立つ旬の味。
マグロのスープや煮付け:骨やカマを使った家庭料理風メニューも地元では定番。
また、魚市場内の食堂や港町の老舗料理店では、リーズナブルに上質なマグロ料理が味わえるのも魅力。旬の時期に訪れれば、他では味わえない海の幸グルメ体験ができます。
📍おすすめエリア
東港魚市場(東港漁港觀光魚市)
華僑市場(朝市と海鮮の食堂街)
黒鮪魚街のレストラン街(東港鎮中正路・朝日路周辺)
屏東・東港で出会える極上の黒鮪魚料理。とろけるような赤身、香り高いトロ、地元の食文化と共に味わう漁師町グルメは、海好き・食好きにはたまらない旅のハイライトです!
🍍屏東の絶品フルーツたち|南国の太陽が育てた甘い宝石

台湾最南端・屏東は、一年を通して温暖な気候と豊かな日差しに恵まれた「フルーツ王国」。特に、**マンゴー・パイナップル・レンブ(水蓮霧)**といった南国フルーツの産地として有名です。
🥭 愛文マンゴー(芒果)
6月〜8月に旬を迎える台湾を代表するフルーツ。屏東産は特に糖度が高く、果肉がとろけるようにやわらかいのが特徴。ジュース、かき氷、スムージーなど多彩に楽しめます。
🍍 パイナップル(鳳梨)
屏東のパイナップルは、芯まで食べられるほど甘くてジューシー。特に「金鑽鳳梨(金ダイヤ)」と呼ばれる品種は人気で、現地では新鮮なままカットフルーツやドライフルーツとして販売されています。
🍎 レンブ(蓮霧/ワックスアップル)
5月〜7月が旬のシャキシャキ食感の赤い果実。見た目はベル型で、ほんのり甘くて水分たっぷり。暑い日にはぴったりの爽やかな味わいです。
📍楽しみ方のポイント
果物直売所や農園での試食体験
フルーツを使ったスイーツやドリンクが充実したカフェ
空港や市場で買えるお土産用のドライフルーツや加工品
屏東は台湾フルーツの宝庫!マンゴーの濃厚な甘み、芯まで食べられるジューシーなパイナップル、みずみずしいレンブ…南国の太陽が育んだ旬の味を、現地で丸ごと味わってみて。
🌙 屏東の夜市巡り|ローカルに溶け込む南台湾のB級グルメ天国

台湾旅行といえば夜市!屏東県にも地元の人々に親しまれる個性豊かな夜市がいくつもあり、ローカルグルメと庶民的な活気をたっぷり味わえます。
🏮 屏東観光夜市(屏東市夜市)
屏東市の中心部・屏東夜市は、規模は小さいながらも地元密着型で素朴な雰囲気。毎晩営業しており、観光客よりも地元の人で賑わいます。おすすめグルメは:
肉圓(バーワン)…モチモチの皮にあんが詰まった台湾名物
炒米粉(ビーフン炒め)や魯肉飯など定番の夜市ごはん
焼き鳥や串焼きもリーズナブル
アクセス:屏東駅から徒歩約10分。夕方18時頃から開店。
🎡 潮州夜市(潮州觀光夜市)
毎週火曜・金曜のみ開催される期間限定型の夜市で、屋台数は100を超えることも。規模・熱気・バリエーションともに、屏東エリア最大級!
牛肉湯、麻辣臭豆腐、塩酥雞(台湾式唐揚げ)など人気屋台多数
デザートなら潮州名物の**冷熱冰(ひんやり+温かいおしるこ風スイーツ)**がおすすめ!
場所:潮州鎮忠孝路付近(忠孝夜市)。最寄りは潮州駅。開催時間:毎週火・金の夕方17:00頃〜22:00頃。
屏東文化・イベント・温泉
屏東で触れる台湾原住民族の文化

〜パイワン族・ルカイ族が息づく南部の山岳集落〜
台湾には16の政府公認の原住民族が存在し、そのうちパイワン族(排灣族)やルカイ族(魯凱族)など、多くが屏東県の山間部に伝統的な集落を構えて暮らしています。特に三地門郷、霧台郷、瑪家郷、泰武郷などは、原住民族の文化と自然が融合した魅力的な観光地として注目されています。
🌺 原住民族文化の魅力ポイント
🏠 石板屋(伝統住居)
ルカイ族・パイワン族ともに、山の石を重ねて作られた「石板屋(せきばんや)」と呼ばれる伝統家屋に暮らしてきました。現在も観光地として公開されている集落が多く、当時の暮らしや建築技術を間近で見ることができます。
👗 刺繍と服飾文化
刺繍を施した**民族衣装(伝統服)は、部族ごとに文様や色使いが異なり、身分や婚姻状況を表す大切な意味を持ちます。特に百歩蛇(百歩蛇の文様)**や太陽の模様は、パイワン族・ルカイ族にとって神聖な存在です。
💃 祭りと歌舞
収穫祭(Masalut / Maleveqなど):毎年7月〜10月に行われる伝統の祝祭で、歌や踊り、伝統的な儀式が披露されます。
鼻笛や口琴などの民族楽器も魅力的。
📍 文化体験ができるスポット
三地門原住民族文化園区:手工芸、民族衣装の試着、民俗舞踊体験が可能。
霧台郷(ルカイ族の聖地):石板屋の残る山岳集落。芸術村やカフェも人気。
瑪家郷・大武部落:パイワン族の文化が色濃く残る地域。
♨️ 南国・屏東で癒される温泉旅

〜知る人ぞ知る台湾南部の隠れ湯スポット〜
屏東といえばビーチや原住民族文化で知られますが、実は良質な温泉地も点在する「温泉好きにはたまらない穴場エリア」。海と山に囲まれた自然豊かなロケーションの中で、のんびりと湯に浸かる贅沢を味わえます。
🧖♀️ 主な温泉地
■ 四重渓温泉(Sichongxi Hot Spring)
墾丁(ケンティン)近郊、車城郷にある屏東最大の温泉地。日本統治時代から開発された歴史ある名湯で、泉質は弱アルカリ性炭酸水素塩泉。肌がすべすべになる「美人の湯」として知られています。
宿泊可の温泉旅館が複数あり、日帰り入浴施設も充実
墾丁から車で約30分、海と山を一望できる露天風呂も
冬には「四重渓温泉季」というライトアップイベントも開催
■ 牡丹温泉(Mudán Hot Spring)
屏東県牡丹郷の山奥にある秘湯。原住民族ルカイ族の集落近くにあり、自然の中で静かに癒されたい人におすすめ。湧出温度は約50℃と高く、無色透明のなめらかな泉質が特徴です。
絶景の露天風呂や、森林浴を楽しめる宿泊施設あり
墾丁や霧台との周遊コースにも便利
海だけじゃない屏東。四重渓や牡丹などの温泉で、自然と一体になった“もうひとつの南国癒し旅”を体験してみませんか?南台湾の静かな湯けむりが、日々の疲れをふわりとほぐしてくれます。
担当者からのひとこと

屏東で楽しむ絶景旅は、台湾本島の最南端にありながら、観光地としてはまだまだ穴場。でもそこには、壮大な自然、温かい人々、原住民族の伝統文化、そして南国ならではのグルメがぎっしり詰まっています。
ビーチでゆったり過ごすもよし、山間の集落で文化に触れるもよし。朝市や夜市を食べ歩いて、地元の暮らしを感じるのも旅の楽しみのひとつです。
「台湾=台北」のイメージをちょっと飛び越えて、本当の“台湾の豊かさ”を体感できる場所が屏東です。ぜひ一度、足を伸ばしてみてください。





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